はじめに

こんにちは、津島です。
私の業務に関わる資格を取得しましたので、今回のブログは、取得した資格に関連して記事を書いていこうと思います。

どの様な資格なのか

概要

今回は「PMOスペシャリスト(★★)™認定資格」という資格を取得しました。実務では、PMOとして業務をやらせていただいているので、そのポジションに関連した資格になってます。

以前にPMOに関しての記事を書いておりますので、良ければそちらもご覧いただけますと幸いです。(→こちら)

前回、「PMOスペシャリスト(★)™認定資格(NPMO認定PMO-S(★)™)」の資格を取得したので、今回は、その上位にあたる「PMOスペシャリスト(★★)™認定資格(NPMO認定PMO-S(★★)™)」を取得した形になります。

内容

本資格は、eラーニングで学ぶことができます。なので、空き時間に自分のペースで学べるのが良い点でした。また、最初にざっと動画を見て学び、2回目で確認したいところをピンポイントで復習できることも学びやすいポイントでした。

内容としては、前回の資格の内容の復習に加えて、少し深掘りした内容という形でした。以下に概要を列挙します。

  • PMOの役割について(組織上のポジションのパターン、職種の種類、人材育成など)
  • プロジェクトマネジメントについて(プロジェクトの一般的な流れ、ツール紹介など)
  • PMOの事例紹介

学んだこと

本資格で学び、印象的だったことを紹介いたします。

1、管理することを目的化しないこと。

プロジェクトが軌道に乗り始めると、目的意識を失った管理業務や形骸化した作業が発生することがあります。本来、管理はプロジェクトを成功させるための手段の一つであるため、定期的に業務内容を見直し、形骸化している作業がないか確認し、適宜最適化していくことが重要であると学びました。

2、事前にプロジェクトの成功を定義しておくこと

前提として、プロジェクトは進行するにあたって、事前にどれだけ最善を尽くしたとしても、全てが問題なく進むことは稀であり、課題解決の連続となります。

そのため、想定外の事象が発生した時に備えて、どこまでを必ず達成すべきなのか、どこまでが許容範囲なのかを事前に定義しておくことが重要です。例えば、解決困難な課題に直面した際に、事前に成功の定義を決めておけば、ステークホルダーとの合意形成が行いやすくなります。また、プロジェクト終了時に振り返りを行う際も、判断基準があることで評価や意見出しが行いやすくなることを学びました。

今後の実践していきたいこと

資格勉強を行い、学んだことを活かすために、今後の実践していきたいことを記載していこうと思います。今後の業務はこれらを意識的に行い、更に質の良い成果を上げていきたいと考えております。

1、プロジェクトの振り返りを行う

現在担当しているプロジェクトでは、私の役割として、不具合修正対応およびリリース準備のフェーズと、次の開発に向けた要件定義対応のフェーズが重なっています。そのため、前回のリリースが終わりひと段落する間もなく、次の開発に着手していたため、振り返りの時間を取ることができずにプロジェクトを進めていました。

基本的なことではありますが、資格勉強を通じてPDCAサイクルを回す重要性を再認識しました。今後は区切りとなるタイミングで振り返りを行い、改善点を見つけていこうと思います。

現在、プロジェクトメンバーはリモートワークを実施しており、他社のメンバーも含めて進行しています。そのため、自由に意見交換を行い、プロジェクトの進行をより良くするために、振り返りの時間を設けていきたいと考えています。

2、プロジェクト進行上での、課題解決能力の向上

資格勉強にて、プロジェクトは必ずしも順調に進むわけではないという前提のもと、いかに柔軟にやりくりし、その時々の最適解を選択して、設定したゴールを達成していくことが重要であると学びました。

そこで、2種類の観点での課題解決能力の向上を意識していこうと思います。

要件定義フェーズの調整に関して

eラーニングでは要件定義フェーズでのやりくりの具体的な方法まで挙げられていなかったので、自分で調べてみた内容を記載していこうと思います。

調整を行う対象は、多くの場合「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」「時間」の5つの要素に集約されます。特に要件定義フェーズでは、「ヒト」の調整が中心になることが多いです。ステークホルダー間で主張が異なる場合、板挟みになってしまうこともよくあります。そんな時、どのように対応すべきかについて調べてみました。

プロジェクトは、特定の目的を達成するために存在します。そのため、利害が衝突する要求があった場合には、どちらの主張がプロジェクトの目的や目標を達成できるかという観点で、要求の取捨選択や優先順位付けを行うことが重要です。

主張は大きく、2種類に分けられます。

  • 要求 : 必要と求められていること
  • 要件 : 成果や成果物に対して必要な条件

上記の2点を意識し、要求と要件を適切に切り分けたうえで、要件を抽出し、要件定義を行うことが重要です。

また、要求については、優先順位をつけ、対応範囲を事前に明確に線引きしておくことが、後々のトラブル防止につながります。

ステークホルダーの主張が対立している場合、それぞれの納得する落とし所を見つけていくのが最善ですが、それでも収束しない場合は、最終手段として、プロジェクトオーナーに事実を伝え、判断してもらうことも1つの手です。その際に、状況を端的に伝えられる様に、図式化し、可視化できる状態にしておくことが有効になります。

また、一方で、対応内容が予算内に収まっているか(工数として問題ないか)や、お客様の希望するスケジュールに沿った内容になっているかという視点も重要だと考えています。要件として良い落とし所を見つけたとしても、工数やスケジュールの面でオーバーしてしまう場合は、再度見直しが必要です。そのため、要件だけに注力するのではなく、工数、スケジュールのバランスを大切にしていこうと思います。

長くなってしまいましたが、要件定義フェーズでは、上記の事項を意識して取り組んでいこうと思います。

技術的な課題解決能力の向上に関して

技術的課題をうまく解決するためには、日々の業務で解決方法をストックしていくことを意識したいと考えています。教科書通りの方法が通用しない場面も、リアルな業務ではよく発生します。普段から他のメンバーの意思決定方法を参考にし、それを自分の中にストックしておくことで、同じシチュエーションに直面した際に適切に対応できるようにしていきたいと思います。

おわりに

久しぶりに勉強を行うことで、日々の業務とは異なる視点を得ることができ、視野が広がりました。これを業務にも活かしていけそうです。
今後も定期的に試験勉強や読書を続け、さらなる成長を目指していきたいと思います。