はじめに

こんにちは。エンジニアの荒井です。
今回はAWS認定試験を取得したので、申込前〜結果発表までのタイムラインと勉強法、感想などをまとめました。

取得した認定について

AWSの認定はレベル・分野などで分かれています。
(詳細は公式サイトを参照ください。)
今回私が取得したのはDeveloper Associateという、AWSサービスを使用した開発分野に特化した認定です。
AWSを使用した開発などの実務経験1年というのが対象者のイメージなようです。
2023年に試験内容が刷新されて、試験名称もDVA-C01からDVA-C02に変わっています。
出題されるサービスが追加されたり、配点の割合が変わったとのことですが、AWSの考えるベーシックな知識の定義が最新化されたような理解です。

合否周りの基本スペックは以下です。

  • 問題数: 65問
  • 合格ライン: 1000点満点中720点以上
  • 配点: 問題によって異なる

自身のAWS歴・レベルについて

実務でAWSを触っている期間は4年くらいになります。
普段主に使っているサービスは

  • API Gateway
  • CloudWatch
  • DynamoDB
  • ECS
  • EC2
  • EventBridge
  • Kinesis
  • Lambda(Python3系)
  • S3
  • SecretsManager
  • SNS
  • SQS
  • RDS

あたりです。
(その他にもIAM、CloudFormation、VPC、CodeBuild、CodeDeployなども使っているものの、苦手意識が...)

主観でのレベルは、使ったことのあるサービス・機能の場合

  • できること/できないことは分かる
  • 要件を満たすために必要な設定項目が分かる
  • コスト計算方法が分かる
  • ↑で挙げた普段使うサービスを使ったアーキテクチャ設計などはしている

くらいなので、中の下〜中でしょうか。幸運なことに、DVAの試験対象のメインどころは結構触っている気がします。

合格発表まで

時系列

  • 遠い過去 教本購入(旧バージョン向け)
  • ~11月 気まぐれに本を開いてそっと閉じるを繰り返す
  • 11/30 勢いで申し込み、新バージョンの教本購入
  • 12/01 AWS公式模擬試験(20問)で55%
  • 12/04 教本の模擬試験(50問)で9割
  • 12/10 AWS公式模擬試験(65問)で769点
  • 12/11 AWS公式模擬試験(65問)で900点前後
  • (12/01~11 毎日1.5hくらい勉強)
  • 12/12 本試験受験 => 合格

勉強方法

主に本を使用し、夜に1~1.5hくらいを目安に2週間毎日勉強しました。
最終的な合計勉強時間は大体20hくらいかと思います。
解説読む→章末問題解く を繰り返し、1周終えたら教本の巻末にある模擬試験問題を解きました。(結果的に約3周した)
公式模擬試験の問題は一度解いてしまうと理解・知識の有無に関係なくその問題の解答だけ分かるようになってしまうので、使うタイミングに気をつけました。

tips: 経験とベストプラクティスが違うところは間違えやすい

特にデプロイ分野とトラブルシューティング分野で多かったです。
実務では検証・本番などの異なるステージを同じアカウントで運用したことがほぼなく、ステージを切り替えて○○...のような問題は引っかかりやすかったです。
また、つい自分がいつもやっているトラブルシューティング方法をベースに考えてしまい、より高度な分析のできるサービスなどを見落としがちでした。

tips: フレームワークをよく使う人へ

勉強を始めて最初に気がついたのが、フレームワークがやってくれている部分を深く理解していないことでした。
例えばsls deployするとCloudFormationスタックが作られて、良きにLambda用のIAM roleが作られるますが、作られるroleがどういう役割なのかは今まで意識したことがありませんでした。
ただ、逆に「フレームワーク的にこう書いているのがAWS的にはこうなるんだ」と理解すると覚えやすかったです。

tips: 教材の難易度について

私が使用した教本の章末問題や模擬試験は、AWS公式の模擬試験よりも1段階簡単に感じました。
(本の解説部分にも記載されていないような細かい内容が問われる問題も実際にはあったり...)
じゃあその本一冊では合格は難しいかというと、個人的にはNoかなと思います。
実際の試験は選択問題なので、絶対に違う選択肢があったり、部分的に違うだけの選択肢が2セットあったりします。
なので、「これは絶対に違う」が分かることが必要で、そのためには基礎が固まっている(広く浅く強固である)ことの方が有利な気がしました。

受験

予約と当日

ピアソンVUE経由で家の近くのテストセンターを予約しました。
オンラインでも受けられますが、万一途中で受けられなくなったりすると嫌だったので、徒歩15分を選択しました。
遅刻と身分証に注意!とよく見るので、予約の20分前くらいに運転免許証と念の為パスポートを握りしめて行きました。(結局パスポートは不要でした)
60分くらいで一通り解き終わり、念の為フラグを付けた問題だけ見直しをしました。30分くらい見直しして、退室しました。

実際の試験の印象

詳細な試験内容については紹介できないのですが、気持ちとしては
「思っていたより細かい!こんなの知らない!」が沢山あった感じでした。
公式模擬試験より突っ込んだ問題もあった気がしますし、学習時に登場しなかったサービスも登場していた気がします。
受かった気は正直あまりしませんでした。。

結果

801点で合格でした。
分野別のコンピテンシー評価についても、全分野で満たしているとの判定でした。(ただし、分野別で満たさなくても合否には関係ない)
問題も正誤も公開されないので、あまり受かった気がしなかったのに受かっていた理由は不明です。
ただ、全体が正確に分からなくても断片的に理解できる部分があったり、絶対にこれはアンチパターンだなという消去法で絞り込める選択肢もあったので意外と点数が稼げたのかもとは思います。

おわりに

そんなこんなでバタバタっとあっという間の2週間でしたが、準備期間としては自分にはちょうどよかった気がします。
業務時間も業務時間外もAWSのことばかり考えていたので、長すぎると辛くなっていたかも...
認定そのものが取れたことはもちろん嬉しいとして、あのアーキテクチャは結構イケてるな、あの設計は微妙だったな、など過去作を客観的に振り返る良い機会になりました。
できれば次はもう少し、これは受かった気がする!という気持ちで試験を終えたいなと思っています。