はじめに

こんにちは、ミルディアのShotaroです。
今回は自作キーボードを組み立ててみる記事です。
解説の記事だけでは、組むイメージが掴みづらかったかもしれません。
今回は、実際どのように組み立てているか、どこから買ってきてどのように組み立てたか、解説していこうと思います。
参考になったら幸いです。

自作キーボードについての解説の記事はこちらです->自作キーボードのすすめ(解説編)

今回作るもの

こだわった箇所は

  • ノートPCの上に置いて使う60%キーボード
  • JIS配列が良い
  • カーソルキーが欲しい
  • ファームウェアを基板側に書き込みたい
  • スイッチはリニア系で軽いものにしたい
  • キーキャップはPBT素材のOEMプロファイルで無刻印
  • なるべく安く作りたい

です。

購入

以下のものを各所から購入しました

到着

中国から届きました。
速達のようなものもありますが、通常の配送だとだいたい2週間前後で届きます。
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プレートにキースイッチをはめる

アルミプレートに1つずつキースイッチを入れます。
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この際、しっかり置くまで入っているか(斜めになっていないか)、裏から見て、スイッチの足が曲がっていたりしないかをチェックします。

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スタビライザーを設置

スタビライザーをつけます。

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スペースキーやShiftなどの横に広いキーはキースイッチのみだと安定性がないので、端を押すと反対の端も連動して動くようにするためのパーツです

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はんだ付けをする

ポイント:

  • はんだ付け前にキーキャップを1回装着してみて歪みがないかチェックしたほうが良いと思います。(1敗) Zの列がすべてやや左に歪みが発生したまま固定してしまってやり直したことがあります。
  • 以下の状態になってしまうと、後々チャタリングが発生するリスクが上がります。しっかりハンダづけしましょう。
    • 基板をしっかり熱しておらず接着面が少ない(芋ハンダ)
    • ハンダの量をケチる
  • そこまで精密なものではないので多少多い分には問題ないです。ちゃんと量を使う。1個1個丁寧に熱してからはんだ付けする。を心がけましょう。

キースイッチとプレートを基盤にのせます。

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キースイッチが正しく基盤に乗っていることを確認してからはんだづけしていきます。

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はんだ付けが完了したら、はんだに含まれていたフラックスを洗浄します。
これは行わなくても良い?ような気がしますが、基板が綺麗な方が長持ちするような気がするので自分は洗浄しています。

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キーキャップをはめる

キーキャップを装着します
ThinkPad風の色にしました
これで物理的な組み立て工程は完了です。

キーコンフィグを作成する

これは色々な方法があるのですが、今回は一番お手軽な方法で作成します。
QMK Configurator というサイトでGUIでキーコンフィグを作ります。

https://config.qmk.fm/

キーコンフィグが設定できたらコンパイル後の .hex ファイルをダウンロードします。

キーコンフィグのjsonファイルも合わせてダウンロードしておくと、後でキーコンフィグを少しだけ変えたいというときにインポートできるのでダウンロードしておくことをおすすめします。

ファームウェアを書き込む

QMKファームウェアを書き込みます。
今回は、QMK toolboxというソフト(windows)を使って書き込みます。

https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases/

先程作成した .hex ファイルを書き込みます。

AutoFlashにチェックを入れて、キーボードを接続しリセットスイッチを押すと書き込みが始まります
今回の基板はリセットスイッチがついておらず、2箇所接点があるものだったので。適当にジャンパワイヤで手でショートさせてリセットスイッチを押しました。

完成

これで完成です。

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最後に

意外と普通なキーボードになりました。
既成品だとあと少しだけかゆいところに手が届かない、という部分は完全に解消されました。
頑張ってもらおうと思います。